トレジャートローブについて語る

意味は「宝の山、宝庫」
ちなみに作者がトレジャーさんである。

日本でいうところの「宝」さんである。
日本には800人の宝さんがいるそうである。

さて、トレジャートロープですが、とにかくよく成長するしシュートは出るしで、我が家では最強のバラではないかと考えています。

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アプリコットの花色がかわいい。

 

そんなトレジャートローブですが、ネットではあまり情報がなくどちらかというとマイナーなバラの様です。
海外のサイトまで足を伸ばして、情報を仕入れてきました。

 

イングランドにバーフォードハウスという18世紀に建てられた広い庭園を持つ豪邸がありました。
1954年にジョン・トレジャーとその兄弟がバーフォードハウスを買い取り、ジョンは庭園を整備して一般公開したとのことです。
ジョントレジャーはどうやらバラの種苗家というわけではなく、若いときは建築や庭園設計がメインの様であり、後に造園にシフトしていったようで、特にクレマチスがメインだったように見受けられます。
トレジャートローブは1977年に発見(もしかしたら発表)されました。
バーフォードハウスの「キフツゲート」の下で発見されたとのことです。
人為的な交配によるものではないようです。
トレジャートローブのもう片方の親については二つの説があるようです。
(1) キフツゲート×オールドブラッシュ
(2) キフツゲート×バフビューティ
ネットで交配親についてキフツゲート×ハイブリッドティーとしている文を多く見かけますが、おそらくバフビューティの系統の「ハイブリッドムスク」を誤って伝えたものが広がったのだと思います。


私は(2)だと思います。
トレジャートロープのあの杏色はまさにバフビューティから来ていると思えてなりません。
キフツゲートとオールドブラッシュは持っていないのでわかりませんが、バフビューティとトレジャートローブは類似点を多く感じます。
でも、本当のところは誰にもわからないのですから、文献としては「不明種」とするのが正しいのかもしれません。

 

我が家のトレジャートローブは2013年の春に花フェスタのホワイトベアという販売店で購入しました。
新苗での購入です。
当時とにかく最も大きくなるバラを探し求めていました。
当初キフツゲートをどうかと考えてみたんですが、花フェスタに植わっているのをみると、どうもそれほど大きくない。
これはもしかして気候なり土地なりが合わないのかもと。
代わりに彼の地で最も大きな樹勢を誇っていたのがこのトレジャートロープです。
新苗といっても一メートル近くある立派なもの。店員の方も「これはお買い得ですよ」といっていました。

お買い得が量的なものを指すとしたら、確かにその通りです(笑)

植えた翌年にはすでに3メートル以上にも伸び、その翌年にはさらに倍という感じで巨大に成長しています。
開花には2年かかるといった記述も見かけますが、うちでは翌年から咲きました。
気候と土地が合ったのかもしれません。

あまりにも成長するので、普通の家の庭に植えるのは適当でないかもしれません。